新年・2019年を迎えました。遅ればせながら、謹賀新年。
2018年は、高機能電卓界隈でも動きがありました。
今年も宜しくお願い申し上げます。
2018年は、高機能電卓界隈でも動きがありました。
- CASIO fx-CG50で、MicroPythonが動作する様になりました
当初、フランスの教育関係者向けに限定供給されていた、GRAPH 90+E 向けのMicroPythonがfx-CG50向けにも提供、OSのアップグレードで利用できる様になりました。 - HP Prime のハードウェアが更新される
Sentaro様にお知らせ戴いたのですが、HP Primeの第二世代ハードウェアが発売されている様です。
cf. New G2 HP Prime - MoHPC
http://www.hpmuseum.org/forum/thread-11202.html
どうやら、MPUのクロックが高くなり、処理速度が向上している模様。
しかしながら、流通がこれかららしく、米国でも入手が容易ではない状況です。
また、最新のファームで、CAS環境でMicroPythonが使えるとの事。これは新旧、両方のハードウェアで利用可能の模様。 - フランスNumworks社のMicroPython電卓
既に、2016年の時点で、海外では仏Numworks社のグラフ電卓が発売されているとの事。
cf. NumWorks - The graphing calculator that makes learning math easier
https://www.numworks.com/
Numworksの特徴は、MicroPythonが動作する所でしょうか。計算機能などもかなりユニークです。グラフ電卓なので、関数の2D plotや、統計グラフ機能などがあります。複素数や行列の計算も用意されております。
電卓の機能としてはかなりのものですが、各アプリケーション間でデータの共有ができないらしく、惜しい印象です。
一方、ハードウェアの設計、OSを含めたソフトウェアも、全て公開されているので、ユーザーが独自の拡張を行う事が、原理的には可能らしい。とても興味深い製品ではありますが、果たして(高機能)「電卓」なのか ? という疑問もあります。
オープンソースで、サイトにはブラウザで動作するシミュレータも用意されてます。興味のある方は、お試しいただきたく。
今年も宜しくお願い申し上げます。