こんなTweetがありました。
https://twitter.com/louvre_ken/status/1517883336496013312
カシオさんのFX-CG50-N で
ポケコンレベルのゲームを作れるものですか?
当方の認識としては「ポケコン」つうと、BASICが稼働する製品で、既に製造されなくなって久しい。
おそらく、最初はSharpのPC-1210/1211 (4 bit CPU)から始まり、最後には、CASIOのZ-1 (16 bit CPU ; CMOS 8086)だったか、で幕を閉じた、そういう製品群だと思うのであります。
こうしたBASICポケコンが終焉して久しい今日ではあります。
上記のTweetの主は、どういった製品を指して「ポケコン」と称しているのだろうか ?
BASICポケコンが製造されなくなり、その後は、電子手帳、そしてPDA製品へ流れて行きます。PDAというと、当方などはHP-LXから始まり、Windows CEデバイス、Palm OSマシンなどを想起します。そして、民生品としては、携帯電話から、今日のスマートフォンへ至る道筋があります。
そういや、PDA全盛のころ、経産省あたりが音頭をとって「MBT」という名前のデバイスを策定していた、などという話がありました。MBT = Moble Bussiness Tools, です。Main Battle Tankではありません。今から思うと、かなり物騒な名称でした。
そして、今日ではスマートフォン全盛で、更に、ポケットに収まる大きさのPCなども製造されております。ドンキで販売されているNanote などは、その好例といえましょう。そうした、ポケットに収まるPCの事を、今日的にはポケコンと言っているのだろうか ?
昔の、BASICポケコンの事を指しているのだとすると、これはかなり偏屈であるのだらうか ? それは言い過ぎとしても、かなりノスタルジイではあります。
Tweetの主、かなり体作りに余念のない方らしく、かなりお若い様に思われます。当方の様にポンコツではありませんね。
そうした御仁がBASICポケコンの事を指しているとは思えず、色々と考えてしまったのです。
BASICポケコン、最後に出たのが、8086の製品でありましたが、それでも、DOSの様なモノは搭載されておりませんでした。そら、そうですネ。ストレージも、64KBとかでしたから。しかし、8086を採用しただけでも、十分に評価できるものでありました。
今日では、Arduinoベースのゲームデバイスを始め、さまざまなプログラマブルなガジェットが登場しております。
ref. カードサイズの携帯ゲーム機「Arduboy FX」が店頭入荷、250以上のゲームを搭載 - Akiba Watch
https://akiba-pc.watch.impress.co.jp/docs/news/news/1408350.html
「ポケコンレベルのゲーム」というのは、こうしたモノを指しているのだらうか ?
ArduBoy、PCで動作する開発環境によって、かなり高度なゲームプログラムが作成、公開されております。
ArduBoyのプロセッサは、ATmega32u4という8bit RISCで、16MHzで動作する模様。昔のBASICポケコンは、1MHz で動いたかどうか、でした(PC-1251あたりは、576kHzだったかしらん ?)。当時のZ80 BASICマシン、クロックが4MHz程度でしたネ。
ソコは時代の進歩ではあります。
ちなみに、PC-E500で32x32dot のMandebrotグラフィクスをBASICで動かした人の話では、20分くらいの時間が掛かったと言います。
海外では、TIの電卓などで、バイナリのゲームを作成するという事が広く行われていると言います。
そして、CASIO fx-CG50 でも、バイナリのAdd On を作成し、かなり高度なプログラムが開発されている模様です。
この文脈ならば「ポケコンレベルのゲーム」と言うのは、十分に説明がつきそうです。
fx-CG50では、Sentaro様がAdd Onを作成されていて、Clock Upから、C:BASICまで作成されております。この辺りは、親分のサイトでも積極的に情報発信されております。
Add On開発ツールによって、かなり高度なゲームプログラムは作成可能だといいます。可能性は大いに開かれております。
PC開発資源が十分に活用できる今日、プログラム開発も「ゴーヂャスに」行きたいものであります。